フーシ、乗っ取った日本郵船の船を港に収容 イスラエル人富豪が株主
中東イエメン沖の紅海で日本郵船が運航する船が乗っ取られ、親イラン組織でイエメンの反政府武装組織フーシは19日夜(日本時間20日未明)、紅海南部で乗っ取った貨物船をイエメンの港に収容したと発表した。AP通信によると、船を所有する英国企業の株主にイスラエルの富豪が含まれている。フーシは声明で「イスラエルによるガザへの侵略を停止させなければならない」と主張した。
イスラエル首相府は19日、乗っ取られたのは日本企業が運航する船と発表した。日本郵船によると、同社の自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」。乗員は多国籍の25人で、日本人やイスラエル人は含まれていない。
フーシは声明で「イスラム教の原則と価値観に従い、乗組員を扱っている」と説明した。一方、実際に乗組員がどのように扱われているかはわかっていない。
フーシはパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスと同じく親イラン組織。ロイター通信によると、19日朝の声明で、イスラエル軍のガザ侵攻への対抗措置として、船籍や運航会社、所有者がイスラエル系の船を標的にすると予告していた。イスラエルを狙ったミサイル攻撃も繰り返している…
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イスラエル・パレスチナ問題
イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]