福井と東京が直接つながる意義は? 識者が見る北陸新幹線延伸
長屋護
北陸新幹線が生み出す活力③
北陸新幹線で富山、石川、福井がつながることで、どのような経済効果が期待できるのか。九州の独立系シンクタンク出身で、富山国際大の大谷友男准教授(地域経済)と、「北陸新幹線レボリューション」(交通新聞社新書)の著者で、北陸経済研究所の藤沢和弘・担当部長に聞いた。
富山国際大 大谷友男准教授
――敦賀延伸について
北陸新幹線と九州新幹線の違いを考えたとき、北陸は首都圏とつながり、関西も近い。九州は九州エリアのローカル線だ。つながっている市場の大きさが違う。福井が東京と直接つながる意義は大きい。
――2015年の金沢開業と比べると
あの時のようなインパクトは見込みにくい。しかも石川と福井では関西に移動する際、乗り換えが必要になる。1回の乗り換えは、30分の負担に相当するとされる。今回の時短効果は、これと相殺されてしまう。
――経済効果は
短期的には観光客が増える。ビジネスは時間がかかる。中長期で実がでてくる。北陸は新幹線開通で、関西の経済文化圏から東京にかなり吸収されたという指摘もある。
大都市と競争 地域磨く
――今後の見通しは
新幹線は、魔力のようなもの…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら