日本初の近代造船所建設に尽力 フランス人技師と奉行の功績しのぶ
具志堅直
神奈川県横須賀市の横須賀製鉄所(後に横須賀造船所)の建設に尽力したフランス人技師のフランソワ・レオンス・ヴェルニーと、徳川幕府の勘定奉行だった小栗上野介忠順の功績をしのぶ式典が11日、造船所があった米海軍横須賀基地近くのヴェルニー公園であった。
幕末に建設された横須賀製鉄所は日本初の近代艦船造船所として知られ、公園には2人の胸像が港を見つめるように並ぶ。市主催の式典は「ヴェルニー・小栗祭」として1952年に始まり、今年で70回目。上地克明市長やフィリップ・セトン駐日フランス大使、在日米海軍のカール・ラティ司令官ら約170人が出席。仏日の国歌吹奏に続いて花輪が捧げられた。
祝辞でセトン大使は「ヴェルニーの残した遺産は、現在も使用されている造船所のドライドックにとどまらない。フランスと日本の海軍種間の協力に現在もインスピレーションを与え続けている」と述べ、海上自衛隊と仏海軍の共同訓練などがインド太平洋地域の安定に寄与しているとした。
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