ロシアが撤退?国営通信社が記事を取り消し ウクライナも「挑発だ」

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 ロシアの国営通信2社が13日、あたかもウクライナ南部ヘルソン州の占領地からロシア軍の主要部隊が撤退するかのような記事を配信し、直後に「誤報だった」と取り消した。プーチン政権の監督下にある国営メディアとしては異例の事態だ。ロシアではウクライナの偽情報にだまされた可能性が指摘されるのに対し、ウクライナ側は誤報は「ロシアの挑発だ」と反発した。

 2社はロシア国営タス通信とノーボスチ通信。ロシア国防省の情報として、「複雑な事情」を考慮し、ヘルソン州のドニプロ川周辺に展開する現地部隊が別の場所へ再配置されることになったと伝えた。記事は約10分後に取り消された。

 ロシア軍は昨年2月にウクライナへの侵攻を始めたが、同年9月に北東部ハルキウ州では州東部から、同11月にはヘルソン州で州都ヘルソンを含むドニプロ川西岸地域から撤退を強いられた。その際国防省はいずれも「より有利な位置をとるための部隊再編」と発表していた。このため、取り消された記事は、ロシア軍がその後も占領下に置くドニプロ川東岸からも撤退すると受け止められかねなかった。

 ウクライナ軍は今年10月半…

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