チェコ、パビリオン建設「非常に厳しい」 準備は順調だったはずが

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 2025年の大阪・関西万博で複数の国が撤退を検討していることが分かりました。「撤退ドミノ」の懸念も浮上しています。

 問題の背景にあるのは、海外パビリオンの建設費の高騰や、建設の遅れです。

 そこで主催する日本国際博覧会協会(万博協会)は準備が進んでいない各国に、独自パビリオンの建設をあきらめ、協会が用意した建物を使うよう勧めています。

 ところが、独自のパビリオンにこだわる参加国は少なくありません。

 そのひとつが22年10月、今回の万博に向けて参加契約を結んだ最初の9カ国のひとつ、チェコです。

 今年10月には、海外勢第1号として大阪市から「仮設建築物許可」を得たと報じられ、準備が順調に進んでいるかに見えたチェコ。しかし、朝日新聞のインタビューに10日に応じたチェコのオンドジェイ・ソシュカ政府代表は「非常に厳しい状況。ただし、まだあきらめるつもりはない」と訴えました。

 いったいなにが起きているのでしょうか。

 ――大阪・関西万博の海外パ…

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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2023年11月11日18時10分 投稿
    【視点】

    日本にも留学で縁があり、チェコの中でも大阪万博に積極的な立場から前線でかかわってきた代表の苦渋がにじむインタビューでした。チェコ国内にも懐疑的な声もあるなかで困り果てているのではないでしょうか。他の国の担当者の心中も推して知るべしだと感じま

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