袋が高いほどごみは減る? 進む自治体指定袋の有料化、成功のカギは

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杉山圭子
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 お住まいの自治体の家庭ごみの袋は「有料」ですか? 環境省によると、「ごみ収集手数料が有料の自治体」は全国の66・3%にあたる1154市町村(2021年度、粗大ごみを除く)。大半が、処理費を上乗せした「有料指定袋」を使うよう求めている。価格は、40~45リットルの大袋で1枚10円前後から200円まで、自治体によって様々。1リットル1円で、1枚45円ほどが平均的だ。他に、指定の有料シールを自前の袋に貼ってもらうなどの自治体がある。

 ごみ問題に詳しい東洋大学名誉教授の山谷修作さん(74)の調査では、有料化は人口の少ない町村部から進み、市区部の実施率は2000年には2割に満たなかった。それが、05年ごろから急増し、08年には5割に達した。10年には53%になり、以降も年々伸びているという。なお、山谷さんの調査では、家庭の可燃ごみの収集手数料を有料化している自治体数は今年10月時点で1147で、全体の65・9%。環境省の調査データには不燃ごみの袋のみを有料化している自治体も含まれるため、数値がやや高めとなっている。

進む有料化 ごみ最少の大都市は? 

 「有料化した自治体では例外…

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