ガザに原爆投下「一つの選択肢」 発言のイスラエル閣僚に批判相次ぐ
イスラエルのネタニヤフ首相は5日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの交戦をめぐり、ガザに原爆を使用することも「一つの選択肢だ」と述べた極右政党所属の閣僚について、閣議などへの出席を凍結すると決めた。地元メディアやAFP通信が伝えた。
発言をしたのは、エルサレム問題・遺産相のエリヤフ氏。地元ラジオとのインタビューで、「原爆を落とすべきか」と問われ、「一つの選択肢だ」と述べた。また、イスラエル側で約1400人の犠牲者を出した10月7日のハマスの奇襲攻撃への報復が「完全に満足のいくものではない」と語り、約240人の人質がいることについては、「戦争には代償がある」とも発言した。
ネタニヤフ氏は、エリヤフ氏の閣議などへの出席を当面凍結すると決定。発言について、「現実からかけ離れている」とし、「イスラエルと軍は、非戦闘員に被害を出さぬよう、国際法の高い基準のもとに行動している」と説明した。ガラント国防相も、「こうした人物が、イスラエルの安全保障に責任を持っていないことは良いことだ」と批判した。
一方、AFP通信によると…
- 【視点】
ガザ危機の中で、原爆投下を示唆したイスラエル政府関係者の発言は恐らく初めてではない。米NYT紙によれば、米政府関係者との非公式の会話の中で、イスラエル政府関係者が、米国の広島・長崎への原爆投下に言及し、敵を打倒するためならば、市民を巻き込む
…続きを読む
イスラエル・パレスチナ問題
イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]