恐怖に耐えた、わが子にも偽って 通信が絶えたガザで私を救ったもの
いつどこが爆撃されるかわからない中で、インターネットも電話も通じない。人道支援にあたる国際組織も含めて、一切の連絡がとれない――。
イスラム組織ハマスの掃討をめざすイスラエル軍の激しい空爆を受けているパレスチナ自治区ガザ地区は、27日夜から29日朝まで、そんな状況に置かれました。
ガザの市民はその間、どんな気持ちで過ごしていたのでしょうか。ガザ南部ラファに住む朝日新聞のムハンマド・マンスール通信員(27)が、携帯電話のメッセージ機能などでつづった手記から、通信が遮断される前後の状況を伝えます。
26日午前4時
近くの民家が激しく空爆される音で目が覚めた。
あまりにもひどい状況だ。疲れ果てて、テーブルの上に突っ伏したまま眠ってしまっていた。
怖い。
叫びだしそうになる気持ちを懸命に抑えながら、空襲された場所を察知しようとする。
殺される順番が回ってきてしまったのは、どの家の家族だろうか、と。
汚水をのどに流し込む、生きるために
ただ、おびえている我が家の…
- 【視点】
この手記は新鮮で、ストレートに響きました。通信が途絶えた1日半、ガザの人々がどうなっているのだろうと気が気でなかったので、少しでもわかると安心します。絶望の中での話ですが。 「世界から孤立を強いられているようで、とても恐ろしい。
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イスラエル・パレスチナ問題
イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]