立野ダムの試験湛水を延期 来年4月完工予定は変わらず

城戸康秀
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 国土交通省九州地方整備局(九地整)は30日、熊本県の白川上流の立野峡谷で建設中の立野ダムの試験湛水(たんすい)を延期すると発表した。当初は11月に予定していた。実施時期は再検討するが、来年4月のダム完工予定は変わらないとしている。

 本体は完成しているが、10月中に終える予定だった本体関連工事が夏場の大雨対応で遅れが出たという。

 立野ダムは3本の放流孔がある流水型。放流孔から常に水を流すため、最大貯水量の約1千万立方メートルに達するのは極めてまれだが、放流孔をふさいで、満水時の安全性などを確認したうえで事業完了を目指す。

 試験湛水は、10日~2週間ほどかけて水をため、満水状態を24時間保った後に水を落とす日程で、11月1日から始める予定だった。(城戸康秀)

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