施設の損傷 スマホで通報 北九州で市民向け新システム

城真弓

 【福岡】北九州市は、道路など公共施設の損傷状況を市民がスマートフォンなどで手軽に通報できるシステム「KitaQ市民レポート」の運用を始めた。市内では橋や市営住宅の外壁などが落下する事故が相次いでおり、迅速な修繕につなげるのがねらい。まずは道路や公園、河川から始め、今後は市営住宅や学校などすべての公共施設に広げる。

 損傷や不具合を市民が見つけた場合、これまでは電話や来庁で通報を受け付けていた。新システムでは、市のホームページや公式LINEから損傷部分の写真を位置情報とともにオンラインで送るため、場所の特定や状況把握がスムーズになる。

 市建設局総務課の担当者は「高度経済成長期に作られたインフラも多く、老朽化対策は課題。巡回や定期点検では損傷の早期発見に限界があり、市民の皆様からの情報提供はとても貴重。きめ細かな維持、保守を行って、より快適に暮らせる街づくりができれば」と話した。(城真弓)…

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