JR芸備線、備後庄原駅の開業100年祝う 広島
西本秀
JR西日本が一部区間の存廃協議を国に要請している芸備線の備後庄原駅(広島県庄原市)で21日、開業100周年を記念する「庄原駅前フェスタ」が開かれた。国鉄時代のデザインを再現した記念列車「ノスタルジー」を走らせるなどして祝った。
JR西は今月3日、特に赤字が深刻な備後庄原―備中神代(岡山県新見市)間の68・5キロを対象に、地元と存廃を話し合う「再構築協議会」の設置を国に要請したばかり。
21日の催しには、沿線自治体やJR西、国土交通省の関係者が顔をそろえた。木山耕三・庄原市長は「芸備線はこれからもネットワークをしっかりつないで、多くの方々に乗車していただきたい。カープ列車など様々な工夫をこれからも展開していく」と述べ、路線存続を望む立場を強調した。
その後にあいさつに立ったJR西の蔵原潮・中国統括本部長は「100年にわたり、大変多くの方々の心をお運びしてきた。お客様に笑顔になっていただく鉄道運営を心がけている」と述べた。
同駅は1923年12月8日に開業した。催しでは、国鉄時代から勤めていた元JR西職員が、現在は使われていない駅周辺の貨物積み込み場などを案内し、歴史を紹介した。
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