「韓流20年」 さらなる相互理解に向け 文化交流からその一歩先へ
論説委員・貝瀬秋彦=国際社説担当
「小学生の時からまわりにKポップがあふれていて、自然と身近に」「女性グループの『少女時代』にはまり、高校を出て韓国に語学留学しました」
先日、東京都内で開かれた「日韓交流おまつり」に集った若い世代の人たちに話を聞くにつけ、私の時代とは隣国への関心を持つきっかけがずいぶんと変わったことを改めて実感した。
1966年生まれの私の若いころはいまのようなKポップの流行もなく、朝鮮半島への関心を深めたのは記者になってからだった。広島や大阪といった任地で多くの在日コリアンに出会い、差別や戦後補償をめぐる問題を取材するうち、植民地支配を含む隣国との関係をより深く理解したいと思い会社の留学制度で韓国を希望。2001年にそれがかなった。
折しも、98年の「日韓共同…
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