鉄道運賃の値上げや観光地へ急行バス 政府のオーバーツーリズム対策

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長橋亮文 平林大輔
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 政府は18日、オーバーツーリズム観光公害)を抑えるため、混雑の状況に応じて鉄道運賃を変動できるようにするなどの対策をまとめた。観光地や交通機関の設備導入も支援し、一部は月内に策定する経済対策に盛り込む。

 変動運賃制について、国土交通省は混雑する日や時間帯の運賃を高くしたり、住民向けの割引制度を設けたりすることを想定。認可制度を柔軟に運用できるようにする。変動制を採り入れるかは鉄道事業者の判断のため、どこで実施されるかは決まっていない。

 鉄道事業者と自治体などの協議会を設け、どのような運賃制度が効果的かを検討する。また、混雑で住民が乗りづらいケースがあるとして、優先的にホームに入れる仕組みも協議する。

 また、駅から観光スポットへの「急行バス」導入も促す。京都駅清水寺方面を例に挙げ、通常路線の混雑を防ぐという。急行では、事業者が高めの運賃でも自由に設定できる制度にする。

 ほかにも、電車やバスの輸送…

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