藤井聡太八冠の大偉業 伊藤匠七段が取材に語った本心「奪うのは…」

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北野新太

 将棋の藤井聡太名人・竜王(21)=王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=が17日から京都市で第36期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)第2局に臨む。八冠となった竜王に挑んでいるのは伊藤匠(たくみ)七段(21)。戦いの渦中にある挑戦者として、同い年の棋士として空前の大偉業はどのように映ったのか。思いを語ってくれた。

 偉業への敬意、戦う者としての誓い。11日夜、史上初めて誕生した八冠の姿を報道を通して見つめた伊藤七段の心には、二つの思いがあった。

 「藤井さんは八冠になられても何らおかしくない実力を持っておられるとずっと思っていましたけど、(実現してみると)やはりすごいことだなあ……と」

竜王戦第1局は完敗だった。反省を口にしながら、伊藤七段は同世代を生きる宿命について語った。「藤井さんを目標に」といったあと、間をおいてから語った思いに、熱が帯びた。

 「八冠は本当に素晴らしい偉…

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この記事を書いた人
北野新太
文化部|囲碁将棋担当
専門・関心分野
囲碁将棋
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