都立大生の授業料免除「世帯年収910万円未満」に拡充、来年度から

太田原奈都乃
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 東京都は13日、授業料を免除する都立大(八王子市)の学生を、来年度から「世帯年収910万円未満」に広げると発表した。これまでは478万円未満だった。扶養する子が3人以上の多子世帯は、収入が910万円以上の場合も授業料を半額免除とする。

 都立産業技術大学院大学と都立産業技術高等専門学校の学生も同様に扱う。学生の保護者が都内在住であることが条件。新入生に加え、在学生も対象とする。

 大学授業料は、国が「修学支援新制度」で世帯年収270万円未満の学生に上限額の全額を、380万円未満の学生には上限の3分の1をそれぞれ助成するなどしている。都は都立大生に独自の助成を上乗せし、これまで478万円未満まで無償化していたが、さらに支援を拡充した。

 小池百合子知事は13日の定例会見で、「安心して子どもをうみ育てる社会の実現のため、国に先駆けて少子化対策を推進してきた一環として、都内の子育て世帯の教育費負担を軽減する」と話した。

 免除は申請が必要。要件や方法は東京都公立大学法人のホームページへ。(太田原奈都乃)

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