屋久島の未来、山極寿一さんと考える 世界遺産登録30年でシンポ

仙崎信一
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 鹿児島県屋久島世界自然遺産登録30年を記念したシンポジウム「山極寿一と語る 屋久島のこれから」(KKB鹿児島放送主催、朝日新聞社共催、イオン環境財団特別協賛)が12日、同県屋久島町であった。

 総合地球環境学研究所京都市)所長で前京大総長の山極氏がナビゲーターを務め、屋久島環境文化財団の小野寺浩理事長、屋久島を守る会の兵頭昌明・初代代表、イオン環境財団の山本百合子専務理事の3人と対談した。

 山極氏はこの30年間に沖縄、奄美大島など世界自然遺産が増えたことを踏まえ、「屋久島の価値が他の遺産地域と比べてどうなのか討論すべき時期だ」と提言。

 小野寺氏は「これまでの30年を発展させて新たな文化をつくらないといけない」と述べた。

 兵頭氏は島で増えたガイドについて「伝統的文化というものも評価し、守ってほしい」と要望した。

 シンポジウムは後日、KKBのアプリ「KAPLI」で配信する。

 屋久島は九州最高峰の宮之浦岳(1936メートル)や観光名所の縄文杉などがあり、1993年12月、白神山地青森県秋田県)とともに国内で初めてユネスコの世界自然遺産に登録された。(仙崎信一)

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