衆院選に向けて動き活発 秋田2・3区で立候補表明

自民共産国民

室矢英樹 阿部浩明 滝沢隆史
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 次期衆院選に向け、県内選挙区でも立候補表明が相次ぐなど動きが活発になってきた。早期の解散・総選挙も視野に、各党は「常在戦場」の構えで準備を急ぐ。(室矢英樹、阿部浩明、滝沢隆史)

 秋田3区では、元大仙市議の藤田和久氏(74)が7日、同市内で記者会見し、共産党公認で立候補すると表明した。

 藤田氏は「現政権は平和、環境、暮らしで責任を果たしていない」と批判。「軍拡が進められ、戦争の危険性があると国民に訴えたい」と述べた。同席した党県委員会の山内梅良・副委員長は、野党間の候補者調整について「共闘の門戸は開けている」とした。

 藤田氏は2003年に旧大曲市議選で初当選。10年の参院選秋田選挙区、23年の県議選に立候補したが、いずれも落選した。

 元衆院議員の村岡敏英氏(63)も同日、国民民主党公認で立候補する意向を明らかにした。記者会見で、人口減や農業の担い手不足など秋田が抱える厳しい現状に触れ、「秋田の課題解決は日本全体の地方の課題解決につながる。国政の中で働きたい」と述べた。非自民の政党を渡り歩いてきた経歴から、今回は国民にした理由を問われ、「『対決より解決』の党だから」と説明した。

 会見に同席した玉木雄一郎党代表は村岡氏擁立について、「比例票底上げの意味で東北全体への波及効果があるし、地域の実態を分かった政治家として即戦力に期待する」と話した。

 一方、自民現職の御法川信英衆院議員(59)は7選をめざす考えだ。朝日新聞の取材に対し、御法川氏は「国政の場で秋田の課題に全力で取り組みたい」と述べた。

     ◇

 秋田2区では、自民党県連が7日、次期衆院選での不出馬を表明した自民の金田勝年元法相(比例東北ブロック)の後継候補を選ぶ選考委員会を開き、大館市長の福原淳嗣氏(55)を選出した。15日の県連総務会で正式に決め、党本部に公認申請する。

 後任選びは公募で実施。選考委は、県内支部から推薦があった福原氏、元参院議員の中泉松司氏、県議の佐藤信喜氏の3人への面談を経て選出した。

 会見した県連会長の御法川信英衆院議員は、選考理由について「(国会議員秘書や地方行政経験の)キャリアなどを総合的に判断して決めた」と述べた。福原氏は「これまでのキャリアが評価されたと受け止め、素直にうれしい。同時に重責を感じる」とのコメントを出した。市長の辞任時期は明言しなかった。

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