「偏った指導で同性愛に誘導」と発言の台東区議 謝罪と取り消しへ

宮野拓也
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 自民党の松村智成・台東区議が「偏向した教材や偏った指導があれば(子どもを)同性愛に誘導しかねない」などと発言した問題で、所属する区議会自民党会派は6日、一部に配慮に欠ける表現があったとし、謝罪と取り消しを申し出ると発表した。また、会派として松村区議を厳重注意したという。

 松村区議は9月20日の区議会一般質問で、LGBT理解増進法が6月に成立したことを受けて、持論を展開。「科学的根拠がない」「差別的発言だ」などと批判が上がったほか、インターネット上でも撤回を求める署名が始まっていた。

 同区議会の立憲・れいわの会派や共産党会派も、撤回を求める申入書を自民党会派に提出。また、松村区議が副委員長を務める区民文教委員会で、一部の委員が謝罪や撤回を求めたが、松村区議が発言を拒む場面もあった。

 6日、謝罪と取り消しの申し出を発表した区議会自民党の石塚猛幹事長は、「性的マイノリティーについての質問は、慎重にも慎重を期すべきだった。基本的人権のことなので、区議としてしっかり学ばなければいけない」と説明。区議会本会議の最終日にあたる26日に、松村区議が議会で謝罪と取り消しをするという。(宮野拓也)

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