在日米宇宙軍の創設で何が変わるのか、元航空総隊司令官の分析

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牧野愛博
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 9月に来日した米宇宙軍トップ、サルツマン作戦部長が、日本国内に司令部を置く在日米宇宙軍の創設を検討していることを明らかにしました。航空総隊司令官を務めた武藤茂樹元空将は「(陸、海、空、宇宙、サイバーなどの)オールドメイン(全領域)での戦いを有利に進めるための必然の流れだ」と語ります。

 ――2019年に発足した米宇宙軍は何をしているのでしょうか。

 米宇宙軍が創設される前の米空軍宇宙部隊の主たる仕事は、戦略ミサイルの運用と約2万個と言われている直径10センチ以上のスペース・デブリ(宇宙ゴミ)と衛星の状態を監視することでした。デブリにぶつからないよう、衛星の軌道を修正するよう指示も出していました。

■「敵から衛星を守る」のが宇…

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