木原防衛相「私は衆院議員。参院で発言控える」 教育勅語の持論巡り

立憲

小林圭
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 木原稔防衛相は10月31日の参院予算委員会で、過去の教育勅語に関する自身の発言について認識を問われ、「10年以上前の、大臣就任前の政治家としての発言。閣僚の立場でお答えすることは控えたい」などと述べ、審議が紛糾する一幕があった。立憲民主党の杉尾秀哉氏の質問に答えた。

 木原氏は2012年2月に自身のホームページに「教育勅語の廃止で道義大国日本の根幹を失ってしまいました」「日本人が自主憲法を創ることこそが真の主権回復」などと記載。杉尾氏は「持論に変わりはないか」とただした。

「教育勅語の起草者が地元の偉人。評価している」

 木原氏は「衆院議員としての私の発言を、参院の予算委員会で私がお話しすることも含め、閣僚の立場でお答えすることは差し控えたい」と語った。審議が紛糾すると「起草者が私の地元・熊本の偉人でもあり、そういう観点から教育勅語についてはそういう評価をしている」と説明した。

 また杉尾氏が、「大臣の議員会館の部屋には、教育勅語が額に入れて飾ってあったそうだが、今もそうか」と尋ねると、「今の時点では飾っていない」と述べた。

 教育勅語は戦後、日本国憲法と相いれないとして、国会で排除・失効が決議されている。(小林圭)

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