同じ原作、同じ名の漫画が… 「ウェブトゥーン」が生む漫画家の苦悩

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金子和史

 「自分の漫画が模倣されるのでは」

 漫画家の合田蛍冬(あいだけいと)さんはそう不安を覚えた。

 2021年4月から「小悪魔教師サイコ」という漫画を連載している。

 同名の原作小説を漫画化したもので、出版社「ぶんか社」のサイトで電子配信を始めると、すぐに漫画アプリでアクセスランキングで上位をキープするようになった。

 大ヒット連載を続ける合田さんが心配になったのは、21年11月に原作の著作権を管理する会社が出した、1通のプレスリリースだった。

連載が大ヒットした頃に

 「グローバル市場で近年急激な盛り上がりをみせるウェブトゥーン事業へ参入いたします」

 ウェブトゥーンは、デジタル…

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この記事を書いた人
金子和史
那覇総局
専門・関心分野
沖縄、平和、事件、司法
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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2023年9月24日12時0分 投稿
    【視点】

    SNSでこの件の展開を見ていた者としては、「本来的にはどうあるべき」的な正論などまったくお構いなしのアレコレがウラにありそうだな、という印象しかない。つまり、この記事で論じられていることは「すでに織り込み済み」なのだ。 出版社(あるいは編集

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