人手不足で水道管の更新がペースダウン 老朽化で漏水増加の懸念

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 安心して飲める日本の水道水が、維持できなくなるかもしれない――。自治体や業者の人手不足で水道管の更新が遅れ、管の老朽化による漏水事故の増加などが懸念されている。危機感をもった自治体の間では、発注方法を見直すなど対策を進める動きもある。

 9月上旬、首都圏の住宅街で水道管の更新工事が行われていた。道路を深さ1メートルほど掘り、新しい水道管を埋めて水を通してから、古い管を掘り出して処分する。

 地中には下水管やガス管、電線などもある。だがそれが手元の図面通りに埋まっているとは限らない。他の管を傷つけないよう慎重に掘り進む必要がある。

 工事中は周辺の車の出入りを制限するため、苦情が出やすい。交通量が多い交差点などは夜間の工事になる。

 それだけ大変な作業だが、この工事を担う業者の社長は「国が決める工事の単価が低すぎて、もうけにならない。十分な給料が払えないので、働く人も来てくれない」ともらす。

業者数、20年で4割減少

 そこに追い打ちをかけるよう…

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