ベストセラー「はるにれ」がつないだ縁 写真家が秘話公開へ
中沢滋人
広大な草原の真ん中で、力強く立つ1本の木として知られる北海道豊頃町のシンボルツリー「ハルニレの木」。この木が全国的に知られるきっかけとなった写真絵本「はるにれ」の作者で自然写真家の姉崎一馬さん(75)が24日、同町で開かれる「はるにれトーク&ライブ」(町など主催)に出演する。地元でのトークイベントに参加するのは初めて。
企画したのは、このハルニレの木を親子2代にわたって撮り続けてきた帯広市の写真愛好家・浦島久さん(70)。姉崎さんと初顔合わせとなる浦島さんは、「この木を最初に見いだした感性、ストーリーをお伺いしたい」と語る。
「ハルニレの木」は同町の十勝川河川敷に立ち、推定樹齢は約150年。姉崎さんは、1970年代に無名だったこの木を見いだした。数年間で撮りためた四季の姿をまとめ、福音館書店の月刊絵本「こどものとも」の79年1月号として、「はるにれ」のタイトルで出版した。
文章の無い、写真だけの絵本…
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