「やっとの思いで建てた家だった」 東京・調布の陥没現場、議員視察

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平山亜理
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 2020年10月に東京都調布市で起きた東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事による陥没事故をめぐり、国会議員らが14日、地盤補修工事のため解体された家や被害状況を視察した。被害を受けた住民らは「地盤が緩んでいる所に怖くて住めない」「住民が分断されていく」などと訴えた。

 現場を訪れたのは、超党派の議員連盟「公共事業チェック議員の会」のメンバー。立憲民主、共産、れいわの議員7人と代理の1人が、陥没した場所や、トンネル工事によって生じた段差や亀裂、解体工事の状況を見て歩いた。

 続いて、住民5人が市内の公民館で被害状況を訴えた。引っ越しを余儀なくされ、家があった場所が更地になった近田真代さん(76)は「やっとの思いで建てた家だった。これは災害ではなく人災だ」と涙ながらに話した。娘が生まれた時に植えた桜の木も、伐採されたという。「トンネル工事の振動で神経をやられた人もいる」と語る女性もいた。

「トンネル工事で耳鳴りめまいも」

 東日本高速道路(NEXCO…

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