第8回阪神電車でなぜ「巨人カラー」? 株主も質問、阪神電鉄に聞いてみた

有料記事

瀬戸口和秀
[PR]

 プロ野球セ・リーグの首位を独走する阪神タイガース。本拠地の阪神甲子園球場兵庫県西宮市)に向かう際、阪神電車に乗る人は多いはずだ。ところが、その電車に目をやると、オレンジ色を使った車両が少なくないことに気づく。オレンジと言えば「伝統の一戦」で戦う巨人のチームカラー。なぜ、そんな色を使っているか?

株主総会では意見も

 「阪神電車はジャイアンツカラーをやめて、青や紫にしてはどうか」

 今年6月、大阪市内であった、阪神タイガースの親会社にあたる阪急阪神ホールディングスの株主総会。株主の男性からそんな提案が出た。

 経営側は「阪神・淡路大震災以降、明るい色にしていこうと。オレンジ色にしているということです。今後もいろいろ検討していきたい」と答えた。

 阪神電車のオレンジ色をめぐって、株主総会で株主から質問や意見が出るのは初めてではない。2017年に「ライバル会社の色は変えられないか」「気分が悪い」、18年には「タイガース色(黄色)のほうがいい」といった声が株主から上がっていた。

阪神電鉄にさらに聞くと

 なぜ、オレンジ色なのか?

 阪神電鉄によると、急行用車…

この記事は有料記事です。残り1061文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    小松理虔
    (地域活動家)
    2023年9月13日17時0分 投稿
    【視点】

    鉄道は公共交通機関ですから不特定多数の方が乗ります。飽きこない配色がよいでしょうし、好き嫌いがはっきりと分かれない、周囲の環境に馴染む色が好まれるのだろうと思います。だからこそ時間をかけて地域の風景となり、その色は「シンボルカラー」になって

    …続きを読む

連載阪神アレ・コレ(全50回)

この連載の一覧を見る