中国のスパイか、英議会調査員を逮捕 機密知る政治家とつながりも?

有料記事

ロンドン=藤原学思 ニューデリー=畑宗太郎
[PR]

 中国のためにスパイ活動をしていたとして、英議会の調査員ら2人が逮捕されていたことが明らかになった。英紙タイムズが9日夜に報じ、ロンドン警視庁も朝日新聞の取材に認めた。主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に参加しているスナク英首相は10日、中国の李強(リーチアン)首相に「重大な懸念」を伝えた。

 タイムズ紙によると、公務機密法違反の疑いで3月に逮捕された調査員は、保守党のカーンズ下院外交委員長に雇われていたクリス・キャッシュ容疑者(28)。機密情報を直接扱える「セキュリティークリアランス」(適性評価)は受けていなかったが、議会のパスを持っていた。

 また、キャッシュ容疑者は、トゥゲンハート治安担当相が2020年に設立した「中国研究グループ」でディレクター職に就いていた。「中国が最も嫌う英議員」(米誌フォーリン・ポリシー)とされるトゥゲンハート氏は中国に対する強硬な姿勢で知られ、中国から制裁を受けている。

 タイムズ紙によると、キャッ…

この記事は有料記事です。残り309文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら