ラピダス、千歳市で起工式 半導体新工場に立ちはだかる課題は
次世代半導体の国産化を目指す共同出資会社「ラピダス」が1日、北海道千歳市で新工場の起工式を行った。ラテン語の「素早い」を意味する社名の通り、2月の進出表明から約半年でのスピード着工となったが、乗り越えるべき課題は多い。
ラピダスは、トヨタ自動車やNTTなど国内大手8社が出資。世界でもまだ量産の成功例がない回路幅が2ナノメートル(ナノは10億分の1)級の高性能半導体を2025年に試作し、27年から量産する計画をたてる。投資額は5兆円とされ、国も一部を補助する国策プロジェクトだ。この日、小池淳義社長は「11人でスタートしたが、社員数は200人を超えた。非常に優秀なエンジニアが集まってきている」とし、提携先の米IBMに技術者を派遣して協力も深めているとした。
ラピダスが呼び水となり、海外の関連企業による日本への投資も進みそうだ。起工式に参加した西村康稔経済産業相はベルギーの研究機関のIMEC(アイメック)や、米国の装置メーカーのラムリサーチなどが北海道に拠点を設け、ラピダスと連携していく予定だと明らかにした。
ラピダスが新工場の建設地に…
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