第3回人が走らず、ネジが走る 194万アイテムを扱う倉庫のシステムとは

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 物流の起点になる倉庫で、注文に応じて商品を取り上げるピッキング作業の自動化が進んでいる。これまで、作業員が倉庫内を歩き回って在庫の棚まで取りに行っていたが、作業員の手元に、自動で商品が運ばれてくる。物流の効率化や作業員の負担軽減に、ピッキング作業の自動化は、欠かせない存在になっている。

 町工場が集まる大阪府東大阪市。194万種類のネジやボルトなどを扱う専門商社、サンコーインダストリーの倉庫内では、7千個ほどの青いケースが高さ6メートル、幅17メートルの回転棚に保管され、上下左右に移動する。一つのケースには約15種類のネジの小箱が入り、出荷したいネジがケースごと、自動で作業員の手元へ運ばれる。作業員は、ほとんど動かずに、商品を袋や箱に詰めることができる。

 同社は2013年から、自動倉庫システムの活用を始めた。物流システムの開発、販売をするオカムラ(横浜市)から計15機を導入した。

自動倉庫システムを導入したことで、採用にも変化が現れてきました。後段では、そんな波及効果にも触れています。

 それまでは、作業員が歩いて…

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