ロシアの偽情報に対抗 ウクライナの反省「戦争は頭の中から始まる」
ロシアによるウクライナ侵攻から24日で1年半となる。各地で激しい戦闘が続くが、ウクライナはインターネット空間も「戦場」の一つとして戦いを続けている。ロシア発の偽情報やプロパガンダに、ウクライナはどう対抗しているのか。
「正直、なぜ2014年にこの機関がなかったのか、私にはわからない」
ウクライナの政府機関「偽情報対策センター」の幹部、アナイート・ホペリア氏は7月、オンライン取材にそう吐露した。
センターでは、平均年齢25歳の職員52人が、ウクライナに関する虚偽情報を監視・分析する。
クリミアの反省生かす
ホペリア氏の言う「2014年」は、ロシアがクリミア半島を一方的に併合した年だ。「大規模な実地での攻撃と、ネット空間での攻撃がウクライナで同時に展開された。ロシアのプロパガンダに大きな影響を受けてしまった」
当時の反省も生かして21年…
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- 【視点】
実際に偽情報工作で国土を失ったウクライナの人々が持つ、偽情報に対する感覚から学ぶべきことは多い。日本ではあまりにもナイーブにそうした偽情報を信じる、ないしは自分の考え方に近いというだけで、その偽情報が含む毒に気が付かない。最も効果的な嘘は、
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