ツイッターが本当に「消滅」したら? Xの投稿を残すための高い壁

有料記事メディア空間考

メディア空間考 高津祐典

 ツイッターが消滅した。今回はサービス終了ではなく名称がX(エックス)に変わっただけだが、本当に消滅したら困ったことになる。

 例えば朝日新聞将棋取材班のアカウントは、2012年から運用を始めて、フォロワーが3・5万にまで増えた。サービスが終了してフォロワーを失うのはつらい。でも、困るのはそれだけではない。

 将棋取材班はこの間、2万7千もの投稿を積み重ねてきた。将棋名人戦・順位戦は、A級を頂点にC級2組まで、五つのクラスで争われる。観戦記などの記事になるのは、A級の対局がほとんどだ。他のクラスはデジタル記事になることも少ない。でも将棋取材班のアカウントは、あらゆるクラスの対局者の表情を写真で投稿し、時にはどういう将棋だったのかも詳しく紹介している。

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 これがデータベースとして大…

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    辛酸なめ子
    (漫画家・コラムニスト)
    2023年8月22日8時35分 投稿
    【視点】

    ダウンロードはできても、オンラインで常に検索したり遡って見られるというのが重要だと思います。私も細々と綴ってきた十年以上の書き込みが消えたら寂しいです。自分のツイート一覧を見たり検索できるアプリを使っていたのですが、外部アプリと連系できない

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    インベカヲリ★
    (写真家・ノンフィクションライター)
    2023年8月22日13時29分 投稿
    【視点】

    mixiをやっていた世代としては、WEBの移り変わりの速さは当たり前だと思っている。 一時は、名刺代わりと思ってやっていたフェイスブックも、今は変なメールばかりくる怪しい場所になってしまったし。利用者の変化だけでなく、下火になってある日突然

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