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　ラグビーのワールドカップ（W杯）フランス大会に出場する日本代表の選考は、論議を呼ぶ人選となった。

　サプライズはFB山中亮平の落選。前回W杯で全5試合に出場した35歳は、日本大会以来最初のテストマッチとなった21年の全英・アイルランド代表ライオンズ戦以降、10試合で先発してきた。紛れもなく、主軸の一人だった。

　日本では数少ない左足のロングキックを得意としており、この4年で走力も上がっていた。ベテランとして、リーダー陣と若手の架け橋でもあった。「フランスW杯が、ラグビー人生の集大成」と語ってもいた。

　この夏のサモア戦とトンガ戦で失点につながるキックや捕球のミスはあった。ジョセフ・ヘッドコーチ（HC）は山中の落選について、「すばらしい選手だが、神戸で10番（スタンドオフ）をプレーしていなかった」。HCが重視する「複数ポジションのカバー」ができない点を理由に挙げた。

　FBとSOの兼任で選ばれた小倉は、リーグワンで横浜の3位躍進に貢献した。一方で、代表戦は17年以来遠ざかっている。今年の強化試合でも、初戦のオールブラックス・フィフティーン戦で約20分出場しただけだった。

　代表合宿で山中はSOの練習…