若者らの主張認める歴史的な判決 気候変動に関する訴訟、米国で初

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ニューヨーク=遠田寛生
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 米西部モンタナ州の裁判所は14日、化石燃料を重要視し、温室効果ガスの排出量の調査を制限している同州政府のエネルギー政策が州憲法に違反するとする判決を下した。訴訟は2020年3月に環境活動家ら当時2~18歳の計16人(現5~22歳)の子どもや若者らが、州政府などを相手取って起こしていた。AP通信によると、気候変動をめぐる、このような訴訟で原告側が勝つのは米国で初めてという。州側は控訴を検討するとしている。

 判決は、州政府の不十分な対応によって排出された温室効果ガスが、原告側の子どもや若者に経済的な損失や肉体的・精神的な損害などを与える重大な要因となっていることが証明されていると結論づけた。温室効果ガス排出量が増えるごとに、原告の損害は増え、気候変動による損害が固定化される危険性も指摘。その結果、州民に認められている「清潔で健康的な環境の権利を侵害し、違憲である」としている。

 今回の裁判では、科学者など…

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    能條桃子
    (NOYOUTHNOJAPAN代表)
    2023年8月15日13時52分 投稿
    【視点】

    日本でも台風や猛暑など気候変動の影響を感じる日々が続き、これから地球はどこまで気候変動が進んでしまうのだろうか、そんな未来で私は生きていけるのか?子どもを持つことを考えていいのか?と不安に思うことが多い8月ですが、アメリカで初めて気候訴訟で

    …続きを読む