入院中も家族とリゾート旅行 患者の夢かなえるメタバースアプリ登場

有料記事

水戸部六美
[PR]

 入院中も家族と旅行に行きたい――。患者のそんな夢をかなえる面会アプリが登場した。名称は「Medical Meetup」(メディカル・ミートアップ)。面会場所はオンライン上の仮想空間メタバース」。順天堂大学付属順天堂医院が8月1日から試験運用を始めた。

 アプリを入れたスマートフォンの画面に広がる白い砂浜と青い海。リゾート施設を模した空間では、患者と面会者が好きな分身キャラクター「アバター」となって、会話やハイタッチを楽しめる。画面を操作すれば、ビーチを走り回って海の生き物と触れあったり、気球に乗ったりもできる。

 順天堂大と日本IBMが開発した。両者は昨年、「医療とメタバースを掛け合わせることで、新たな価値を生み出せる」と共同研究講座を開設。オンライン上に院内を再現した「バーチャルホスピタル」を構築し、患者や家族に病院を事前見学してもらったり、口頭で説明が難しい治療を視覚的に体験してもらったりしてきた。アプリもそうした取り組みの一環という。

 家族や親しい人との面会は、患者の心をやわらげ、病気に立ち向かう力を与える。しかし、がん治療など高度な医療を受けている患者は簡単に面会ができない。感染症の流行時は、それ以外の患者も面会に制限がある。

 患者側は、身支度の大変さか…

この記事は有料記事です。残り526文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら