関東大震災の虐殺 中韓から遺族が来日し「日本政府は真相解明を」

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編集委員・北野隆一

 1923年の関東大震災後に虐殺された朝鮮人や中国人の遺族が来日し、31日に東京都内でそれぞれ記者会見した。日本政府に虐殺の事実を認めて謝罪するよう求めた。

 韓国慶尚北道から来日した遺族の権在益(クォンジェイク)さん(66)は、慶尚南道の曺光煥(チョグァンファン)さん(62)とともに2018年から慰霊のために来日。この日の記者会見では「日本政府は真相を解明して謝罪してほしい」と求めた。

 震災直後、「朝鮮人が放火した」「井戸に毒を入れた」などとする流言が広まり、朝鮮人や中国人が多数殺害された。

今も分からぬ犠牲者の名前

 権さんの祖父は震災後、警察…

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この記事を書いた人
北野隆一
東京社会部
専門・関心分野
北朝鮮拉致問題、人権・差別、ハンセン病、水俣病、皇室、現代史