「貴婦人」SLばんえつ物語号 1年ぶりに運行再開

茂木克信
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 JR磐越西線の新津(新潟市秋葉区)―会津若松(福島県会津若松市)間を走る観光列車「SLばんえつ物語」号が29日、約1年ぶりに定期運行を始めた。貴婦人の愛称をもつC57形蒸気機関車の再出発を見送ろうと、新津駅には同日、多くの地元の人や鉄道ファンが詰めかけた。

 SLばんえつ物語は、昨年8月3日の豪雨で福島県喜多方市内の橋が崩落したのに伴い運休し、そのまま秋から蒸気機関車の定期検査と整備に入った。今年4月、同線は全線で運転を再開。蒸気機関車の検査もこのほど終わり、定期運行が再開された。

 29日は新津駅で出発式が催され、関係者がくす玉を割るなどして祝った。午前10時3分、蒸気機関車が長い汽笛を響かせ、7両の客車を引っ張って動き出すと、ホームに集まった人たちは手を振ったり写真を撮ったりして見送った。

 祖母(76)と一緒に来た新津第一小学校1年生の菊池悠斗(はると)君(6)は「久しぶりに見られてうれしい。将来は電車の運転士になりたい」と話した。

 SLばんえつ物語で使われている蒸気機関車(C57 180)は、77年前の1946年に製造された。今年度は「喜寿」を記念して特別なヘッドマークを付けて運行される。

 運転日は29日を含め、9月30日までの週末を中心に計19日(1日1往復)。片道約111キロを約3時間半で結ぶ。全車指定席。詳細は、JR東日本ポータルサイトhttps://www.jreast.co.jp/railway/joyful/c57.html別ウインドウで開きます)で。(茂木克信)

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