バス所有ユーチューバー「私よりうまい」 自動運転のハンドルさばき
自動運転でGO!!(上)
雲一つない初夏の埼玉県深谷市。田畑に囲まれた片側1車線の直線道路を、ディーゼルエンジン音を響かせながら、バスが時速60キロ近くで快調に走り抜ける。
ふらつくことのない安定した動きは、熟練ドライバーの運転に違いない。そう確信させるような動きだが、実際には、自動運転だ。
信号を読み取って自動的に加減速し、交差点やカーブでは運転士が触れなくてもハンドルがくるくると回る。
埼玉工業大学が埼玉県などの支援を受けて開発した。路線バス用だった長さ9メートルの車両に、カメラやレーザー光を使ったセンサー、GPS、そして動きを検知するジャイロなどを設置。企業と共同で機能を試しながら、自動運転の実証運行を進めている。
ガチ勢ユーチューバー、自動運転バスの実力のほどを検証
「いいなあ、私よりうまい」。感嘆の声を上げたのは、乗り物系ユーチューバー「わすことセンパイ」のわすこさん(27)だ。
わすことセンパイは、3年前に路線バスとして使われていた車両を自家用に購入し、東京ディズニーランドや温泉地といった観光名所に向かう動画などを配信する、2人組の人気ユーチューバーだ。
普段からバスに乗り、バスを運転する2人にしかわからない視点での評価や感想を聞こうと、記者の取材に同行してもらった。「乗客としてバスに乗ることも多いが、自動運転とわからないぐらいなめらか」とわすこさん。
大型車の運転はまだ初心者だ…
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