沖縄に近づく中国、「国際秩序は不変にあらず」 元大使の読み解き
中国が今月、日本国際貿易促進協会の訪中団に加わった沖縄県の玉城デニー知事を歓迎しました。中国では「沖縄は中華圏の一部」という声がくすぶっています。横井裕前駐中国大使は、中国にとって現在の国際秩序は西側諸国が勝手に作ったものであって、「永遠不変のものではないと思っている」と語ります。
――中国では最近、沖縄に対する言及が変わりつつあるのでしょうか。
習近平(シーチンピン)国家主席が6月、「(市幹部として)福州にいた時から、福州に琉球館や琉球墓があり琉球と深い交流があったことは知っている」と語りました。琉球館は、琉球の在外公館としての役割を果たした施設で、中国に留学生を送った歴史などが展示されています。中国メディアも、中国と沖縄の関係を取り上げる記事を掲載しています。
ただ、中国と沖縄のつながり…
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- 【提案】
横井裕氏は、<沖縄が日本の領土であることには十分以上の法的根拠と歴史的証拠があるので過度に心配する必要はありません>と述べますが、私には日本の法的立場、歴史的経緯についてもそれほど強いとは思えせん。近代的な国際法の枠組みで考えても、琉球王国
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