神宮外苑再開発 見直し求めて対話集会 坂本龍一さんの遺志受け継ぐ
神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えを含む明治神宮外苑地区(東京都)の再開発事業の見直しを求める集会が22日夜、神宮外苑であった。多数の樹木を伐採する計画に反対するメッセージを残し、3月に亡くなった音楽家の坂本龍一さんの遺志に賛同するとして、約500人(主催者発表)が集まった。
坂本さんが共同で主宰していた市民団体が開催。スポーツ教育学者で元ラグビー日本代表の平尾剛さんから「ラグビーの発展を願った先人たちが、私財を投じてまで建設したスタジアムをなんとかして守りたい。ラグビー場の移転整備は緑の破壊に加担するに等しい」というメッセージが寄せられ、代読された。
歴史研究者の藤原辰史さんらからのメッセージも読み上げられたほか、参加者がグループになって外苑再開発について対話をする場面もあった。集会に参加した埼玉県の女性(52)は「参加者で思いを共有できた。ちょっとずつでも声をあげることが大事だと思った」と話した。
再開発事業は、球場とラグビー場の建て替えのほかに、高さ200メートル近い超高層ビル2棟などを新築する計画。三井不動産や宗教法人・明治神宮など4者が進めている。3月に神宮第二球場の解体工事が始まった。2036年の完成予定とされている。
工事に伴い、800本以上を植樹する一方、高木を700本以上伐採する計画となっており、環境破壊や景観悪化などの懸念が広がっている。事業者側は、高木の伐採は9月以降に始めるとしている。
広がる批判を受け、三井不動産などの事業者側は今月17~19日に、着工後初の住民説明会を催し、約380人が参加した。事業者側は、緑地が広がる計画としている点や、収益が見込める高層ビル建設が「神宮内苑や外苑の維持のために必要」などと説明。参加者からは、高層ビル建設による景観や住環境悪化への懸念や、参加範囲を限った形での説明会開催に対する疑問などがあがった。
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