夏休みの親子悩ませる読書感想文…脚本家に聞く「自力で書けるコツ」
夏休みの宿題をノープランで最後に慌ててやる子どもは減少傾向で、計画的に毎日少しずつ取り組む子どもが増えている――。PTAや部活動などのスケジュール調整アプリを運営する会社「イオレ」によると、小学生の子どもがいる家庭の利用者が対象のインターネット調査でこんな結果が出ている。
それでも最後まで残ってしまう宿題がある。読書感想文だ。昨年の調査では、対象者の43・3%が夏休みの最後まで残りがちな宿題に選んだ。「まず本を読むのに時間がかかる。それからどう書くのか、進める上で課題が多い」「家庭のサポートに左右される」といった意見が寄せられたという。
本選びは「子どもに」
2014年から読書感想文講座の講師を務める脚本家の篠原明夫さん(58)は「読書感想文はどこに着眼しても、どんな表現をしても良い自由な宿題。子ども自身が感じたことを子どもが自力で書き上げることが大事です」と話す。篠原さんの著書「脚本家が教える読書感想文教室」(主婦の友社)は20年の出版以降、累計発行部数1万7700部を超えている。どう向き合えば良いのか。
まずは本選び。記者はかつて、当時小2の長男がUMA(未確認生物)の紹介本で読書感想文を書こうとして「書けないでしょ」と選び直させたが、篠原さんは「唯一無二の読書感想文になったのにもったいない! 本選びは子どもに任せましょう」。登場人物と子どもに共通点があったり、子どもが好きなことが題材になっていたりする本がオススメだ。読書を通した自分の内面の変化を見つめやすい。
子どもが自力で取り組みやすい「フレームワーク」とは?
本を読んだら、篠原さんが推…
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- 【視点】
読書感想文のあらすじや、ビフォーアフターなどの配分、大人にとっても参考になります。フレームという考え方もわかりやすいです。本について原稿を書いていると、込み入ったあらすじの説明に気づいたら行数を費やしがちです。そういう説明は、AIにも書ける
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