囲碁 史上最大の年の差対決、実現せず 96歳vs.12歳は不戦勝

大出公二
[PR]

 年齢差83歳7カ月。13日、東京・市ケ谷の日本棋院で現役最年長棋士の杉内寿子(かずこ)八段(96)と日本棋院最年少棋士の中学1年生、柳原咲輝初段(12)の、史上最大の年の差対局が予定されていたが、杉内八段が「体調不良のため」として対局を見合わせ、柳原初段の不戦勝となった。幻の対局となったが、対局としては成立し、最大の年の差対局の記録は残る。

 両者はこの日の女流名人戦予選で対局するはずだった。それまでの年の差対局記録は、2016年3月に杉内八段の夫の杉内雅男九段(当時95歳)が大西竜平初段(同15歳)と打った79歳4カ月差。

 雅男九段は17年、97歳で現役のまま亡くなった史上最年長棋士。寿子八段は夫の持つ記録の更新まであと9カ月と迫っている。本局の不戦敗により、今年の成績は3勝8敗となった。史上最年少棋士は、昨年9月に9歳4カ月でプロ入りした関西棋院の小学4年生、藤田怜央初段(10)。(大出公二)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら