「処理水放出なら大規模禁輸」 香港トップが警告、中国政府に同調

有料記事

台北=石田耕一郎
[PR]

 東京電力福島第一原発処理水の海洋放出計画をめぐり、香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は11日、「海洋放出が実施されれば、現在の範囲を超えた大規模な海産物の禁輸に踏み切る」と警告した。処理水の放出に強く反対している中国政府に同調した形だ。

 李氏は禁輸の範囲について「多数の県の水産物が対象になる」とも主張。「飲食業界は影響を受けるだろうが、香港政府が食の安全を考え、やむを得ぬ判断をしたと理解してくれるはずだ」とも語った。

 香港政府は、原発事故直後に福島県など5県産の一部食品の輸入を禁じたが、段階的に規制を緩和してきた。現在は福島県産の野菜や果物、牛乳などに限って輸入を禁止するほか、5県産の水産物などの輸入時に、日本政府の放射性物質検査証明書を求めている。

 香港は日本の農林水産物・食…

この記事は有料記事です。残り180文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら