現職・東村氏不出馬表明 西行副市長、後継に意欲 福井市長選

長屋護
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 12月の福井市長選をめぐり、現職の東村新一氏(70)は3日の市議会一般質問で、5期目は目指さず、出馬しない意向を表明した。後継については「市職員から立候補してくれれば」と言及。市議の再質問に答える形で西行(さいぎょう)茂副市長(69)が「市政の先頭に立っていく強い決意と覚悟はある」と述べ、立候補に意欲を示した。

 東村氏は4期16年の市政のうち、来春の北陸新幹線福井開業を掲げ、「よくここまでこぎ着けた。市は新たなステージに立つが、私は今期限りで身を引きたい」と語った。

 後継については、昨年度にスタートした第8次福井市総合計画を「十分に理解している方。例えば市職員」と語ったが、具体名は避けた。市議からの質問で西行副市長は「市政の停滞を避けるため、精いっぱい引き継いでいく思いは胸に秘めている」などと答弁した。記者の取材にも「私のビジョンをまとめなくてはならない。正式な出馬表明はその時になる」と語った。

 東村氏は日大法学部卒。1975年に県職員となり、2006年に福井市副市長に。07年12月の市長選で初当選した。西行氏は金沢大法文学部卒。1978年に市職員となり、2016年8月から現職。

 市長選は12月3日告示、10日に投開票される。(長屋護)

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