首相、マイナンバー関係閣僚と夜会食 トラブル対応「国民に説明を」

岸田政権

 岸田文雄首相は30日夜、東京都内の日本料理店で、河野太郎デジタル相や松本剛明総務相らマイナンバー制度に関係する閣僚と会食した。出席者によると、首相は、マイナンバーカードをめぐるトラブルについて「対策を取り、しっかりと国民に説明していこう」と呼びかけたという。

 会食には、ほかに加藤勝信厚生労働相、松野博一官房長官も同席。首相は同日午前にも松野氏を除く3閣僚と首相官邸で会談し、8月末としていたトラブルに関する総点検の中間報告と対策の取りまとめを、8月上旬まで前倒しで行うよう指示を出していた。

 マイナンバーをめぐっては、他人の情報の誤登録などトラブルが相次ぎ、報道各社の世論調査では内閣支持率が軒並み下落。関係閣僚と会合を重ね、対応の足並みをそろえる狙いがありそうだ…

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

  • commentatorHeader
    星野典久
    (朝日新聞政治部次長)
    2023年6月30日22時30分 投稿
    【視点】

    国民生活に密接に関わるマイナカードをめぐってトラブルが相次ぐ中、対応に当たる閣僚たちを集めて赤坂の料亭で会食をしてしまう。その行動をとても残念に思います。 最前線でトラブル対応に当たる自治体職員のみなさん、システム改修に当たる企業の社員の

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2023年7月1日6時19分 投稿
    【視点】

    「政権発足の原点、政治家・岸田文雄の原点に立ち返って、できる限り、全国津々浦々の皆様の現場にお邪魔をして、改めて皆様方の声を伺うことに注力していく」。通常国会が閉会した6月21日の記者会見で、岸田首相はこのように述べ、国民の声を意識して政権

    …続きを読む
マイナンバー問題

マイナンバー問題

マイナンバーとひもづける公金受取口座に「家族口座」が登録されるケースが多発しています。問題を多角的にお伝えします。[もっと見る]