日本初の修学旅行到達の地、銚子で地域再生の「3・9マイル」計画

大久保泰
[PR]

 【千葉】銚子駅を出てすぐの所に「日本初の修学旅行到達の地」の碑が立っている。

 「明治19(1886)年、東京師範学校の生徒99名による長途遠足が、日本最初の修学旅行であり到達の地が銚子である」

 「多くの人に銚子に来てもらいたい」。駅近くにある大樹(たいき)不動産社長の渡辺正司さん(36)が昨年から設計士と始めたのが、「3・9マイルプロジェクト」だ。銚子電鉄の6・4キロを盛り込んだ。「各駅の周辺に目玉になるようなものをつくっていきたい」

 イメージするのは神奈川県藤沢市鎌倉市を結ぶ江ノ島電鉄だ。沿線にカフェや手芸店などが点在する。

 外川(とかわ)駅近くの空き家を改修した宿の開業を支援した。犬吠駅から歩いて行ける「地球の丸く見える丘」に、料理や会議ができる建物を建て、8月には供用を始める。「いろんな人が集まり、そこから新たな取り組みが生まれてくれたら」と期待する。

 銚子駅近くで育った。デパートやショッピングセンターは消え、今は人通りは少ない。不動産業の仕事を生かしながら沿線の活性化を進める。「半分は自分のやりたいこと。走りながら考えていく」(大久保泰)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません