「スイカ」利用可、県内43駅に倍増へ JR東日本、25年春以降
JR東日本長野支社は20日、交通系ICカード「Suica(スイカ)」やスマートフォンのモバイルSuicaを利用できる県内の駅を、2025年春以降をめどに新たに23駅追加すると発表した。スイカが利用できるのは、北陸新幹線の長野駅を含めた現在の21駅から43駅に拡大する。
新たにスイカが使えるようになるのは、信越線の長野駅から篠ノ井線の田沢駅までの13駅と、大糸線の北松本駅から穂高駅の10駅。
県内では14年4月に中央線の富士見など5駅、篠ノ井線の松本と塩尻の2駅、小海線の野辺山駅の計8駅に初めてスイカが導入された。16年には北陸新幹線のうち長野駅を含めた軽井沢―飯山間の5駅に導入されるなど段階的に拡充。今回の決定により、新幹線だけだった長野駅では、在来線の一部でも利用できるようになる。同支社によると管内には111駅があり、スイカが導入される範囲は全体の約4割に及ぶ。
今回、同支社は利用客数が多い駅から優先して導入先を選んだという。松橋賢一・執行役員長野支社長は20日の会見で、今後の導入計画について未定としつつ、「今回が最終形ではない」と説明。さらに「バスやタクシーなど、いろいろな公共交通機関の利用が一つのカードで可能になれば、利便性が高まる」と述べた。
県内では現在、長野市や須坂市などが発着の路線バスでICカード乗車券「くるる」が利用されており、松橋氏はスイカとの相互利用に向け調整中だと述べた。
新たにスイカ対応になる駅
・篠ノ井線・信越線
田沢、明科、西条、坂北、聖高原、冠着(かむりき)、姨捨、稲荷山、篠ノ井、今井、川中島、安茂里、長野
・大糸線
北松本、島内、島高松、梓橋、一日市場、中萱、南豊科、豊科、柏矢町、穂高
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