ウクライナのカホウカ・ダム決壊、南部の3州で広範囲の水質汚染発生

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パリ=宋光祐
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 ウクライナ保健省は19日、南部ヘルソン州のカホウカ・ダムの決壊による影響で同州とオデーサ州、中南部ミコライウ州の貯水池で採取した水のサンプルの3割が衛生基準を満たしていなかったと発表した。

 同省によると、3州ではダムの決壊による浸水の影響を受けた地域40カ所で水質を監視しており、黒海とドニプロ川やその支流に関わる水域で、専門家が水質汚濁を確認した。579の水の検体のうち、3割を超える185の検体が衛生基準を満たしていなかった。

 最も危険な状況にあるのは、南部オデーサ州で、化学物質など有害な物質の量を示す指標がいずれも基準を大幅に超えた。サルモネラ菌ロタウイルス大腸菌が検出されているという。同省はこうした地域の魚が汚染されている可能性があるとして食べないように注意を呼びかけている。

 一方、4日に始まったとされ…

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