オーナー企業=安泰は旧時代? フジテック総会が映す企業統治の変化
中村建太
エレベーター大手フジテックが21日に開く定時株主総会が注目されている。経営側に対抗し、創業家出身の元会長が独自の取締役候補を株主提案したためだ。両者が株主の支持を奪い合う委任状争奪戦(プロキシファイト)の発端は、元会長とフジテックに対する、大株主からの追及だった。
異変は昨年6月、定時株主総会の直前に起きた。
創業家出身で社長在任20年になる内山高一氏の取締役選任案が、総会の1時間前に突然、撤回された。内山氏の再任が危うくなったためとみられる。
その理由は明らかだった。総会に先立って、大株主でアクティビスト(モノ言う株主)とされる香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」がフジテックの企業統治(ガバナンス)を問題視した。
オアシスは、「Saving…
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