新幹線3両にタイやホタテなど600箱 JR東が大量輸送の実証実験

小山歩
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 JR東日本は16日、新幹線を使った物流サービス「はこビュン」で、いまよりも多くの荷物を運ぶ実証実験を行った。実用化を目指して、課題を洗い出す。

 実験では初めて、青森市の新幹線車両基地で臨時運行の「はやぶさ72号」に荷物を積み、人件費削減の検証のため無人搬送車も使った。車内では座席と座席の間に、スペースに合わせてつくられた台で固定し、荷物を載せた。

 新青森駅で乗客を乗せ、午前9時37分に出発。盛岡駅でも荷物を載せ、車両10両のうち3両に積まれたのは、タイやサーモン、ホタテ、アップルパイ、生花など約600箱。今のサービスのおよそ6倍という。午後0時半、大宮駅に着き、ホームで作業員が荷物を降ろした。

 産地から3時間で届くスピードが魅力となる一方、人件費などのコストが課題となる。JR東マーケティング本部の堤口貴子マネージャーは「鮮度が大事なものを首都圏に早く持って行き、地域活性化につなげたい。同時に、少しでも多くの荷物を運ぶために、人件費などのコスト面にも目を向けて、改良していきたい」と話した。(小山歩)

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