「ヒロシマ」もてあそばれた 元広島市長・秋葉さん、サミットに思う

有料記事

聞き手 編集委員・副島英樹
[PR]

 被爆地・広島での主要7カ国首脳会議G7サミット)が閉幕しました。主要なテーマの一つとして「核兵器のない世界」が議論されました。その道筋は見えたのか。元広島市長秋葉忠利さん(80)に聞きました。

      ◇

 被爆地・広島で5月に開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の閉幕後、私の感覚に一番近いのは「『ヒロシマ』が弄(もてあそ)ばれた」ではないでしょうか。

 イスラム教団体から平和賞を贈られ、3月にロンドンでスピーチをしました。G7広島サミットが取り組むべき方向性として、核兵器の「先制不使用」を打ち出し、ウクライナ戦争終結への道筋をつけるべきだと訴えました。

 でも、現実はそうはなりませんでした。

 G7首脳が広島を訪問したこ…

この記事は有料記事です。残り1181文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
副島英樹
編集委員|広島総局駐在
専門・関心分野
平和、核問題、国際政治、地方ニュース