衛星が見せる反転攻勢 ウクライナ軍が砲撃か 小泉悠氏が読み解く

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牛尾梓 篠健一郎 山崎啓介

 ゼレンスキー大統領によって開始が明言されたウクライナ軍の反転攻勢の動きが、衛星データや専門家の分析から浮かび上がってきた。おおかたの予想通り、ウクライナ軍はロシア軍占領地分断を狙い、砲撃などを仕掛けた模様だ。

「火災」と一致する塹壕の位置

 朝日新聞は、米航空宇宙局(NASA)が衛星から検出した7日(ウクライナ現地時間)時点の火災データを収集。火災が発生していた地点と、今年3~6月に撮影された衛星画像(米マクサー・テクノロジーズ、コペルニクス・センチネル2)の位置情報を合わせた。すると、マクサーの衛星画像に写ったロシア軍が掘ったとみられる塹壕(ざんごう)と火災の場所が一致する地点があった。

 東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠氏(軍事・安全保障)によると、火災と一致したのは、いずれもアゾフ海につながる、ウクライナ南東部のロシア軍の拠点都市メリトポリと港湾都市ベルジャンスクに至る2本の幹線道路沿いだという。

 小泉氏はこの火災を、「ウク…

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この記事を書いた人
牛尾梓
欧州総局|欧州連合(EU)担当
専門・関心分野
国際政治、データジャーナリズム、AI、OSINT
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